ミシュラン倫理規定
日常的に取るべき倫理的な行動について
この倫理規定は、すべてのグループ従業員に例外なく適用されます。また、世界中のグループ企業内で働く人々ならびに、外部を含めてグループ企業のために働く人々にも適用されます。
さらにミシュランは、顧客、サプライヤー、その他のパートナーまでもがこの規定を遵守することを奨励するものです。この規定の遵守は、往々にしてグループと取引する場合の前提条件になるものです。
倫理面に関連して国内法および国際法を尊重することがグループの基本原則です。
この規定は、当グループの基本的な価値観について述べるものであるとともに、遵守すべき基本的なルールを解説するものです。従業員ならびに利害関係者が行う判断を管理すべきガイドラインとなるものです。これは、さまざまな職場環境において発生する一般的な状況下において取るべき行動について解説するものでもあります。
各従業員ならびにパートナーやサプライヤーは、この規定内で具体的な解説がされていないような状況に遭遇した場合、正しい常識的な判断を行い誠実に行動するよう求められます。
この規定の内容は適宜改正されていくものです。現行規定との内容の齟齬が見られた場合には、ethique.michelin.comに掲載される規定のフランス語版の内容が優先されます。
パートナーの言葉
私たちのグループは価値観によって団結しています
ミシュランが環境、顧客、市場がもたらす課題に対応するためにも、一人ひとりの貢献を必要としています。ミシュランの明日を共に構築するという意識が必要なのです。それにはまず第一に、私たちのグループの価値観を広く共有し、成功のために皆で取り組んでいくことが必要になるのです。
ミシュランの持続可能性を保証するために、かかる取り組みは時や場所にかかわらず倫理的に行われねばなりません。グループの全員がこのことについて責任を負う必要があります。私たちの戦略、行動、およびビジネスには、各自が倫理に対して責任を負うことを具体的に反映させなければなりません。
以上の理由から、ミシュランは次のことに取り組んでいます:
- この倫理規定や腐敗防止行動規定などの基本的な文書の作成と配布を通じて、ビジネス慣行を枠づけします。グループが発行した規則およびガイドラインに従わない従業員には責任が発生し、また、懲戒処分の対象となる可能性があります。
- すべての活動において、またグループが事業を営む場所であればどこでも、人権の尊重を確保します。
- 活動、製品、サービスの環境フットプリントに関連するリスクを軽減することを目的としたポリシーを確立します。
正しい行動に導くための倫理規定
この規定は、従業員とパートナーが、自分自身またはミシュランにリスクをもたらす可能性のある特定の状況に関連して、適切な行動を取るようにできることを目的としています。
この規定の役割は以下のとおりです:
- 我々の価値観と基本的な指針の再特定
- 従業員が最も頻繁に直面するであろう状況への対処法の解説
- 我々の価値観と手続きに基づいて取るべき対応の明示(「すべきこととすべきでないこと」)
- より複雑な状況に直面した場合に取るべき行動の解説(「実際のケース」)
- 疑問がある場合に相談すべき担当者のリスト(「連絡先」)
- 他に参照すべき追加書類のリスト(「参照」セクション)。
ミシュランのすべての従業員は、企業の価値観を伝える役割を担います
安全と同様に、倫理は全員に係るものです。
この規定の効力と遵守は、役職や職務に関係なく、各従業員のコミットメントに依存するものです。私たちの個人的および集団的行動は、グループの価値観に準拠している必要があり、従業員の保護と持続可能性が保証されなければなりません。そのためにミシュラングループが時々に応じて構築して強化していく価値観、評判、イメージ、伝統を保証していく役割を私たち個々人が担っていくものです。
各従業員は、時間をかけてこの文書を注意深く読み、日常的にこの規定の内容を実践していく必要があります。
フローラン・メネゴー イヴ・シャポー
ミシュラングループ 最高経営責任者 総支配人最高財務責任者
倫理ガバナンスと組織
グループ倫理委員会の使命
- 倫理的なカルチャーを促進する
- グループの倫理への取り組みを保証する
- 倫理戦略を主導する
- リージョンの行動の一貫性を確保する
- 継続的な進歩を確実にするために取られるべき主要な方針と行動を含む、グループの倫理プログラムを検証する。